
26-1.カラダ、使えてる?あれこれデバイス頼りのデジタル時代、「身体」とどう付き合ったらいいんだろう?
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今回から新シリーズ!ほんのれんvol.26は、 "カラダ使えてる? デジタル時代の身体論"です。
▼今月のEDITORS’ NOTE
閉じた身体から、ひらかれたカラダへ。
デジタルデバイスに囲まれて、目と指ばかりを動かす日々。何でもスクリーン越しにやりとりできる世界はかつてなく便利だ。しかし、それと引き替えに、私たちの身体はどんどん存在感を失っている。そもそも身体は、世界との接面だ。ここから受容する外部刺激に合わせて自己を調整し、生命は環境に適応する。身体には本来、生物種それぞれ、個体それぞれの独特なセンサーが働いている。例えば目の見えない人は、音によって世界をより立体的に捉えているという(旬感本1)。チョウは足で味を感じられるし、ワニは小さなさざ波を、クモは空気振動を感じる力で獲物を捕える(旬感本2)。周囲からやってくる情報に対して感覚をひらくと、その分だけ多くの世界の捉え方が生まれる。日本の武道では、自分と道具と環境が一体化することを理想としてきた。「私の身体」の境界を取りはらって、周囲との相互作用のなかに身を投じることで、自らにそなわっている以上の力が発揮されるはずだ。デジタル全盛のいまこそ、身体観のアップデートが必要だ。自分という輪郭線の中に閉じられた肉体としてではなく、周囲にひらかれた場としての「カラダ」を取り戻したい。
▼お品書き
虎ノ門ヒルズmagmabooksほんのれんコーナー爆誕しました/ほんのれん公開勉強会第二回開催!!/新シリーズ開始です/私たち、カラダ使えてないよね/リスナーさんからのお便り「失明した後、視覚情報を失いましたが、それまでなかった感覚を知りました」/時代、年齢、場所によって「環世界」は変わる/犬は匂いから過去も未来もある程度読み取ることができる/どこまでがカラダ??/センサーとしてのカラダ/電車に乗る時は雨音のbgmを聞くウメコ/文化的な身体/「失われゆく私たちの地図」/カラダの概念は不明確である/親子Bluetooth接続!?/カラダは古語辞典にはない/時代ごとのカラダの概念/カラダは空(カラ)??/身体の規律化/地図によって自然を認識する訓練を受ける/カラダをめぐる5冊の旬感本紹介
▼今月の旬感本
(1)『目の見えない人は世界をどう見ているのか』伊藤亜紗(著) 光文社 2015
(2)『動物には何が見え、聞こえ、感じられるのか─人間には感知できない驚異の環世界』エド・ヨン(著) 久保尚子(訳) 柏書房 2025
(3)『からだの錯覚─脳と感覚が作り出す不思議な世界』小鷹研理(著) 講談社 2023
(4)『デジタルネイチャー─生態系を為す汎神化した計算機による侘と寂』落合陽一(著)PLANETS/第二次惑星開発委員会 2018
(5)『新訳 弓と禅 ─付・「武士道的な弓道」講演録』オイゲン・ヘリゲル(著) 魚住孝至(訳・解説) KADOKAWA 2015
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出演:ニレヨーコ、おじー、ウメコ、はるにゃ
編集:山内貴暉、リリ、はるにゃ
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